白い天井~恋愛依存症候群~
そして、こうして目の前にしてみれば。

今もやはり、素敵だと感じる。
以前のように、寄り添いたくなる。


「チサは?ちゃんと単位とれてんの?」


生姜焼きを頬張りながらアタシを見る。


「ん~…一応ね。成績は言えないけど」


その瞳はおだやかで、柔らかい。
あまりにも以前のまま変わらぬ彼に、アタシはなんだか、ドキドキした。


「おまえ、そんなに残すの?」


元々の食欲のなさと、落ち着かない気持ちが相まって手付かずになっている親子丼に、彼は信じられないというように顔をしかめた。


「やっぱり具合悪いんじゃないのか?」


中身はまだ半分以上、入っている。


「親子丼残すなんてよっぽどだろ」


アタシの好物。

覚えていてくれたんだ……。

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