ふたつの恋の物語
始動

東子

今日からあたしたちの計画が始まる。

お互い幸せになるために。

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

今日は珍しく早起きをして支度をした。


『珍しいわねぇ。何かあるの?』

ママがお弁当を作りながら言った。

「別に!今日は自分でやらなきゃいけないから。」

『何を?』

「髪。」

『あら?今日シュンくんいないの?』

あたしは満面の笑みで答えた。

「ふふ〜ひみつ!!」


そういうとママはほっぺを膨らまして怒った。

『なによ!教えてくれたっていいじゃない!!』

「いや。ママおしゃべりだもん。」


するとママはテレビに映ってるパパに向かって話しかけた。

『パパ〜!!東子がいじめる!!!』


ほんと、ママはいつまでたっても子供。
そこらへんの幼稚園児のほうがよっぽどませてる。
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