ふたつの恋の物語

東子


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朝、支度をして近所のファミレスに向かった。


ファミレスに着いて入り口を見るともう千里が来ていた。

「おはよ!早いね〜」

『お母さんに送ってもらったから。
なんか東子見るの久しぶりだぁ!』

「春休みだもんね〜さっ!中入ろ?」


席に案内され、メニューを見る。

「あたしハニートースト〜♪」

『じゃあ・・・あたしも一緒で。』


注文をすると千里が話しかけてきた。

『話したいことって何?』

「あのね・・・」

あたしは思わずにやにやしてしまう。


『何〜?いいことあったの?』

「ふふふ〜・・・ハルと付き合ってます♪」

『えっ!!東子、春樹くんのこと好きだったの?!』

「うん。言ってなかったっけ?」

『聞いてないよ〜』

「あたし達恋バナしないもんね。

そういう千里も・・・
シュンのこと好きでしょ?」


あたしが身を乗り出して聞くと千里の顔が赤くなった。
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