さよならとその向こう側
行きつけのイタリアンの店に着いて席につく。


「何食べる?」


実は一度も私を見ないまま尋ねてくる。


お願い、私を見て?

こっちを見て?



耐えられない、いたたまれない気持ちでいっぱいになる。



だって明らかに実おかしいよね?


信じたくないけど、あの話が本当だと思えてならない。



「ねぇ実。私に話す事ない?」



黙っていられなかった。


だから、自分から切り出した。



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