さよならとその向こう側
それから、先生が来て私に色々質問をした。
「痛いところは無い?」
「事故の事は覚えてる?」
「・・・事故、ですか?」
一生懸命思いだそうとすると、頭が割れそうに痛かった。
私の様子を見て先生は優しく言った。
「大丈夫。分からないならそれでいいですよ。」
何の事?
私は、何かを忘れてるの?
そうだよね、きっと事故にあったからこんな体で病院にいるのだろうし。
でも、思い出そうとすると・・・
頭に激痛が走る。