幼なじみ〜first love〜
「心当たりないんだな?」




ケンちゃんはあたしの肩を優しくさすりながら訊く。




「わかった。とりあえず…オレが美々を家に送ってくから…。おまえらも今日は帰れ…」




ケンちゃんは立ち上がり、あたしたちに背を向けた。




「ケンちゃん…帰る前に美々ちゃんに……」




「今日はやめとけ…。さっきの態度見ただろ?まだ怯えてる…。それより絢音っちは…犯人の心当たりないか、考えといて」




「…わかった」




美々ちゃんは…


あたしに恨みを持つ誰かに襲われた……




あたしのせいで…




美々ちゃんをズタズタに傷つけてしまった。




ごめんね…


あたしのせいで…本当にごめんね…




心当たりは

あるとすれば…ただ一つ……
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