幼なじみ〜first love〜
「…絢音、水でも持ってこようか?」




絢音は横に首を振り、俺の手を力強く握りしめた。




「…男たちは…何であたしの名前を…?ねぇ…蒼…」




「俺が見つけるって言っただろ?俺のこと、信じろよ…」




握りしめる絢音の手をそっと撫でた。




「今日は、寝ろ…。絢音が眠るまで、ここにいるからさ…」




絢音を横に寝かせ、体の上にそっと布団をかけた。




泣いているからか、身体の震えが収まらずにいる絢音。




「手…繋いでてやるから」




絢音は静かに頷いた。




「手が温かくなってる…眠れるだろ?そばにいるから…」
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