幼なじみ〜first love〜
智也…ごめんね
ヤバい…めまいがする…
足下が…ふらつく……
――…バタッ
その場に倒れ込んだら、立てなくなった。
ヤバい…症状が出るのが自分でわかる。
「おいっ!絢音…っ」
発作が襲ってくる恐怖…
あたしはいつも発作が起きる度に死ぬんじゃないかって思うの…
「…ハァ…っ…っく……ヒッ…ヒッ…」
息が…息が……出来ない…
「絢音っち…!?おいっ!!蒼っ…死にそうだぜ…っ!?」
「ケン!ドア開けてくれっ…大丈夫、過呼吸だ。保健室に連れてくから」
苦しくて…うまく息が出来なくなるから
このまま死んじゃうんじゃないかって…
そう…思うの…
「…ヒッ…うっ……っ」
「絢音…大丈夫。俺の顔見ろ。大丈夫だ、すぐによくなるからなっ!」
蒼…いつもごめんね
迷惑かけてばっかり…いつもこうなる
あたし…蒼のこと大好きだよ
だけどね
蒼のことを幸せにできる自信がないの。