幼なじみ〜first love〜
「…早く話せよ。いま…おまえの顔なんか見たくねぇんだ」




俺は、ズボンのポケットに手を突っ込んだまま、睨みつけた。




「…死んだ友達にヒドイ言い方するんやなぁ?」




この遊也の薄笑いが、余計に俺を腹立たせた。




「おまえは…遊也だろ」




「ハハハッ…」




遊也がトイレ中に響くほどの大きな声で笑う。




「……俺が、もし智也やったら…おまえどうするんや?」




「はっ…?おまえ何言って…」




遊也は、不敵な笑みを浮かべて、俺を見つめた。
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