幼なじみ〜first love〜
夜も更けて、みんな各部屋へと戻っていった。




「やっぱ…絢音ん家の家族は最高だな」




俺は自分の部屋の窓を開け呟く。




春の夜風がそっと部屋に吹き込む。桜の花びらもヒラヒラと部屋に舞い込んできた。




「夜はまだ…さみぃな」




夜空を見上げると、星が見えていた。




隣の部屋に絢音がいる。




今まではずっと隣の家だったけど…




今はもっと近くだ




けど…距離は近くても何も変わらない。




俺と絢音は、ただの幼なじみで、心の距離は…縮まらない。
< 31 / 1,010 >

この作品をシェア

pagetop