幼なじみ〜first love〜

大丈夫なわけない




「ハハッ…なんだよ、いきなり…。二人して…そんな顔しやがって…」




俺は二人に背を向け、タバコの煙を吐き、窓から空を見上げた。




「絢音に、うまく説得できたんやろ?」




「説得も何も…アイツは俺に直接何も言わねぇから。行くことは決まってるし…」




俺は二人の顔を見ずに、淡々と答える。




「つらいやろーな、お互い」




「16年間も一緒にいてさ…2年半ってそんなに長いのかな……」




俺は空を見上げたまま呟く。また涙が込み上げてきて必死に堪えた。




「おまえらなら…大丈夫やって」




「俺もそう思うよ…蒼」




遊也とケンの言葉を、自分に言い聞かせたかった。




けど…




「俺も…そう思ってたよ……」








自分の気持ちを貫き通すことが恋


相手の幸せを心から願うことが愛




だとしたら俺は


結局、自分が傷つきたくないだけなのかもしれない






本当の愛は、傷つかない
< 314 / 1,010 >

この作品をシェア

pagetop