幼なじみ〜first love〜
夏の夜風は、涼しくて心地いい…




蒼と手を繋いで、ゆっくりと歩いていく。




見慣れた景色…

一緒に登下校した道…




どこを見ても、どこにいても

蒼との記憶が蘇る




「小学生の時さ、おまえ…あの公園で犬に追いかけられて、めちゃくちゃ泣いてたよな」




「そぉそぉ…すごく吠えまくる顔の怖い犬っ!」




蒼は、当時を思い出したのか、お腹を抱えて笑っていた。




「アハハッ…マジで笑える。おまえ…ホントにドジだよな。そういえば…あの犬って、名前なんだっけ?」




「えーと…プ…プリン!」




「そうだっ!プリン!全然見た目と名前が合ってない犬だったよなぁ」




「ホントそぉだよねっ…懐かしいね……」




小さい頃よく遊んだ公園、二人でよく通った駄菓子屋さん、何年経っても変わらない。




ずっと…そこにあるもの




変わらないもの……




なんだかとても…安心した気分になる。
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