幼なじみ〜first love〜
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From 水嶋みずほ
電話に出てください。
涼介さんの声が
聞きたいんです…
************
ドクンッ……――
心臓の音が聞こえた気がした。
「何…このメール……」
蒼のお母さんが…パパの声聞きたいって…何で…?
一瞬、あたしは、それ以上見てはいけない気がした。だけど、見なきゃいけないような気もした。
もしかして…と、ありえないストーリーを頭の中で一瞬で描きながら、あたしはどんどんメールを開いていった。
“涼介さんに会いたい”
“涼介さんが忘れられない”
“携帯出てくれないんですね。忙しいんですか?”
“そちらが夜中の時間に電話します。携帯に出てくれないなら、家に電話します。お願いだから出てください”
ハッ……!
ずっと続いていた、あの気味の悪い無言電話は、
蒼のお母さんだったの……!?
“私の寂しさを埋めてくれるのは、涼介さんしかいないんです…”
“私たち一緒にはなれないのですか…?”
メールを見ていく度に、ボタンを押す指先が震え出す。
“涼介さん…愛してる”
決定的な言葉だった。あたしが一瞬で頭の中で描いたストーリーは、現実のものとなった。
涙が頬をゆっくりと伝う…。
「…どうして…?パパ…どぉしてよぉぉぉ…――」
パパとママは、あたしの憧れだった。
ママのこと、愛してたんじゃないの…?
「…こんなの…嫌だよ……」
泣き声が漏れないように、その場にうずくまった。
From 水嶋みずほ
電話に出てください。
涼介さんの声が
聞きたいんです…
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ドクンッ……――
心臓の音が聞こえた気がした。
「何…このメール……」
蒼のお母さんが…パパの声聞きたいって…何で…?
一瞬、あたしは、それ以上見てはいけない気がした。だけど、見なきゃいけないような気もした。
もしかして…と、ありえないストーリーを頭の中で一瞬で描きながら、あたしはどんどんメールを開いていった。
“涼介さんに会いたい”
“涼介さんが忘れられない”
“携帯出てくれないんですね。忙しいんですか?”
“そちらが夜中の時間に電話します。携帯に出てくれないなら、家に電話します。お願いだから出てください”
ハッ……!
ずっと続いていた、あの気味の悪い無言電話は、
蒼のお母さんだったの……!?
“私の寂しさを埋めてくれるのは、涼介さんしかいないんです…”
“私たち一緒にはなれないのですか…?”
メールを見ていく度に、ボタンを押す指先が震え出す。
“涼介さん…愛してる”
決定的な言葉だった。あたしが一瞬で頭の中で描いたストーリーは、現実のものとなった。
涙が頬をゆっくりと伝う…。
「…どうして…?パパ…どぉしてよぉぉぉ…――」
パパとママは、あたしの憧れだった。
ママのこと、愛してたんじゃないの…?
「…こんなの…嫌だよ……」
泣き声が漏れないように、その場にうずくまった。