幼なじみ〜first love〜
“蒼…俺はおまえらの為に何かしてやれることないんか…?”




『…遊也……』




“絢音も…親が離婚って…相当ツラいやろ…蒼の母ちゃんもどーしたいんやろな?絢音の父ちゃんとより戻せるとでも思っとんのかいな?それに…おまえの母ちゃん…具合はよくなったんか…?”




『…はっ?』




遊也の言ってることの

意味が




全く理解できなかった




絢音の両親が

離婚…?




何で母ちゃんが関係して…




だって絢音の母ちゃんには




俺の母ちゃんと涼介さんの関係は




バレていないはず……




どうして……




“蒼っ?”




俺は、慌てて母ちゃんの携帯の発信履歴を見た。




俺と絢音が別荘に行っている間、母ちゃんが絢音ん家に電話をかけていたことがわかった。




“蒼…聞いとんのかいな…?”




絢音の母ちゃんに…




全てバラしたのか?




なぁ…母ちゃん…!!




絢音の母ちゃんと

友達だったじゃねぇーか




涼介さんと

どうするつもりだったんだよ……




遺書に書かれた

“ごめんなさい”は




絢音の母ちゃんへだったのか…?




罪の意識から

死を選んだのか…?




なぁ…教えてくれよ




母ちゃん……!!
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