幼なじみ〜first love〜
私たちは、4人でひとつの部屋に泊まる。
ホテルの部屋は、広めな洋室で、薄型の大きなテレビの前に白の長いソファーがある。奥にはベッドが2つ並び、向かい合って計4つのベッドがある。
窓からは、ゲレンデが見える。
私がホテルの部屋に戻ってしばらくすると、蒼も部屋に戻ってきた。
「…蒼……」
「ひとりで先帰んなよ…」
蒼は微笑み、私の頭をポンっと叩いて、ソファーに座った。
「だって、まだ滑ると思って…」
私もソファーに腰かけ、蒼の身体にもたれかかった。
「…どした?機嫌わりぃ?」
蒼の目をわざと見なかった。
「そんなことないよ…?」
「沙羅…?」
蒼は私の頬を軽くつねった。
「…羨ましいなって」
「何が?」
「絢音ちゃんと蒼を見てるとね…羨ましい」
蒼の表情が一瞬、曇ったのを私は見逃さなかった。
「…何言ってんだよ?急にどした?」
「沙羅にも2人みたいな幼なじみがいたらなって…思っただけ」
「別に…………
幼なじみなんて、たいしたことねぇよ…」
もしも…蒼の家の隣に
生まれたのが
絢音ちゃんじゃなくて
沙羅だったら
蒼は沙羅を
好きになってくれたでしょ?
神様は…いじわる
「…沙羅は…何で独りなのかな…」
蒼は私をぎゅっと抱き締めた。
「俺がいるだろ…?沙羅…俺がずっとそばにいるから……」
「…うん……」
蒼の背中に腕を回した。
「…独りだなんて思うな…沙羅」
「…うん…ごめんね、変なこと言って……」
誓って……
今ここで
私に言ったこと
絶対に忘れないで
蒼はもう……
私から
逃げられないよ
絶対に
ホテルの部屋は、広めな洋室で、薄型の大きなテレビの前に白の長いソファーがある。奥にはベッドが2つ並び、向かい合って計4つのベッドがある。
窓からは、ゲレンデが見える。
私がホテルの部屋に戻ってしばらくすると、蒼も部屋に戻ってきた。
「…蒼……」
「ひとりで先帰んなよ…」
蒼は微笑み、私の頭をポンっと叩いて、ソファーに座った。
「だって、まだ滑ると思って…」
私もソファーに腰かけ、蒼の身体にもたれかかった。
「…どした?機嫌わりぃ?」
蒼の目をわざと見なかった。
「そんなことないよ…?」
「沙羅…?」
蒼は私の頬を軽くつねった。
「…羨ましいなって」
「何が?」
「絢音ちゃんと蒼を見てるとね…羨ましい」
蒼の表情が一瞬、曇ったのを私は見逃さなかった。
「…何言ってんだよ?急にどした?」
「沙羅にも2人みたいな幼なじみがいたらなって…思っただけ」
「別に…………
幼なじみなんて、たいしたことねぇよ…」
もしも…蒼の家の隣に
生まれたのが
絢音ちゃんじゃなくて
沙羅だったら
蒼は沙羅を
好きになってくれたでしょ?
神様は…いじわる
「…沙羅は…何で独りなのかな…」
蒼は私をぎゅっと抱き締めた。
「俺がいるだろ…?沙羅…俺がずっとそばにいるから……」
「…うん……」
蒼の背中に腕を回した。
「…独りだなんて思うな…沙羅」
「…うん…ごめんね、変なこと言って……」
誓って……
今ここで
私に言ったこと
絶対に忘れないで
蒼はもう……
私から
逃げられないよ
絶対に