幼なじみ〜first love〜
絢音を幸せにするって




絶対に幸せにするって




遊也と約束したんだ俺は




「何で…?同じだよ…あたしだって蒼が好きなんだよ…?蒼を幸せにしたいんだよ…」




「だったら、そばに…」




「あたしを幸せにしたいって、本当に心から思ってくれてるなら、まずは蒼が元気でいて…笑ってて…自分をもっと大事にして……」




「絢音……俺はおまえがいなきゃ嫌だ…」




「あたしも、ずっと蒼のことだけを考えて生きてきた。でもそれだけじゃダメなんだってやっとわかったの。将来のことなんて何も決まってない…今まで考えたこともなかった。ただ、いまだけを見て生きてた…どんな仕事をしたいだとか…蒼も昨日、考える余裕なかったって言ってたよね」




「それはそうだけど…そんなのどうにだってなる。時期になったら……考えるよ」




「そんな余裕ないじゃない!今のままじゃダメ…」




「どうすりゃいいんだよ…絢音は俺と離れても平気なのか…?」




「蒼と幸せになりたいから…あたしも自分自身もっとしっかりした人間になりたい。確かに遊也言ってた、諦めんなって…」




「………うん」




「…でもね、遊也は言ってたよ?人を愛することは、自分のことも大事にすることだって…」
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