幼なじみ〜first love〜

なぁ…絢音


俺の声、届くかな…




よく初恋は叶わないというけれど…



ずっと、何故だろうと考えていた




幼い頃の恋は


純粋で

あまりにも綺麗で




この悲しい世の中で


この汚れた世の中で




ひとりの人を想い続けるのは




すごく困難だと


そう思った




誰もがこの人だって、この人じゃなきゃって



探し求めて

傷ついて




何度も恋を繰り返す




でも僕らは…初めての恋が、最後の恋だった




君じゃなきゃって


そう思える人のそばに


生まれた幸せを




運命と呼ぶのだろうか




この悲しい世の中で


この汚れた世の中で




生きていくのは


すごく大変で




でも人を一途に想うことは、何よりの喜びだと知った




そんな人に出逢うことが出来て




俺は世界一の幸せ者です




想いは、愛は…目に見えない




だから何より強いものだと、そう信じてる




どうか


俺がいなくても泣かないで




どうか


もう一度、恋をしてください




君の初恋は、俺のもので




俺の初恋は、君のものだから




何より綺麗で


何より守りたかった




宝物だから………




俺の人生は君がいたから輝いた―――。
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