私の似顔絵描いて
姉は、布団に押しつぶされているような気がしたというのだ。


「急に気持ち悪くなって、あたりが急に寒くなって…それで…あまりに気持ち悪くなって…ごめん、これ以上思い出したくない」


姉は青白くなって、がたがたと震えながらそう話した。


母は症状が急に悪くなっただけよと言ったけれど、姉をリビングから遠い姉の部屋にうつした。


母も口には出せないが、何か嫌な予感を感じていたのかもしれない。



そして私も…そうだった。


母は、私に別の押入れに入っている布団で寝るように言った。
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