私の似顔絵描いて
私の友達の蘭が、うちに遊びに来たときの事。


蘭は霊感が強くて、しょっちゅう「あそこに霊がいる」とか「正夢を見た」と言っている子だ。


蘭は家に入るなり、押入れに向かった。


やっぱり―――


あの押入れはきっと何かがおかしいんだ。



蘭は押入れに触りながら言う。



「あの感じは…ここから来てたのか」

「え?」

「私…この家に近づいた時から感じてたんだ。哀しい霊の感じ…」
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