ベイビーベイビーベイビー
彰人はその浮かれたオーラを放つ菓子類を無理やり自分のデスクの引き出しに仕舞うと、「さぁ、仕事するぞ!」と気合を入れるよう座りなおし、とりあえずデスク両サイドに高く積み上げ放置されたままの書類を片付ける事から始めた。
それは連休前に終えた仕事の名残であった。
一つ一つの細かな書類にラベルを付けファイリングしていく作業をしながら、つくづく自分の仕事が華やかでない事に気付かされる。
「ホント、地味に面倒臭いんだよなぁ」
世の中では電子化が進むけれど、結局アナログでしかできない部分もたくさんあるわけで、そのアナログな部分がここ経理課には集中して多いような気がした。
その書類の山の中には、海外事業部の内藤により締切りギリギリに持ち込まれた、見るのも忌まわしい書類もあった。