Forever~sidestory~
「えーと。はい」


「そっか。俺も同じ(笑)…手貸して?」



笑った顔がかっこよくて無意識に手を出していた。




「しっかり捕まってろな?」


「きゃあ!!?」



男の子は軽々と私を持ち上げた。




私はおんぶされる形になり

落ちないようにしっかりとしがみついていた。




「行くよ~?」



その声と同時に彼は門を飛び越えた。




「はい。到着!…大丈夫か?」



呆然としている私を心配そうに覗き込んできた。




「へ…平気です。ありがとうございました!」


「そ。じゃあね」



男の子は先を歩いていってしまった。







…名前聞いておけばよかったな。



一年生だよね?



…また会えるかな?




そう思って私は毎日のようにその人を探した。
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