メトロノーム 【完】
「ごめんね。」

私は謝るしかできなかった。

「謝るのは俺のほう。
七海が弱ってる時が最後のチャンスだって思ったんだ。俺ってばヤなやつ!!

・・友達として、よろしくな。」



笑いながら差し出された手に手を添えた瞬間、腕を引っ張られて涼太に抱きしめられていた。



「本当にお前のこと、好きだった。」



そうつぶやく声は、今まで聞いたどの涼太の声よりも、切なくて、悲しそうだった。
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