メトロノーム 【完】
「別れよう?」

ぽつりと出た言葉。

その言葉を聞いた隼人は、とても驚いていた。

その表情を見て、里菜の言葉は当たっていたんだと気づいた。


隼人にとって私は

『彼女』という肩書きの『都合のいい女』




「七海、ごめん・・」

「もう無理だよ。」

思わず、目をそらしてしまう。



「ごめん。本当にごめん、傷つけてばっかりで。

俺、甘えてた。

七海なら許してくれるって。」



隼人の声は震えていた。
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