メトロノーム 【完】
隼人。

胸の奥がキュンとなる。右手で隼人の頬に触れると、とても温かくて。

自然と目が潤む。



今度は私が残った指輪を手に取り、隼人の左の薬指にはめる。

そして、隼人と同じようにキスをする。



「大好き」




その言葉を言う頃には、目から涙がこぼれていた。

好きでも大好きでも足りない。

愛してるでも、まだ足りない。

私が隼人を想う気持ちは、きっと言葉にできない。
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