青の微熱
私は彼を抱きしめ返した。

あまりにも

弱い素顔を持った彼を・・・


私を翻弄し続けた悪魔は

悲しい過去を持つ

ガラス細工みたいに

脆い人間だった・・・


嫌悪感が愛おしさに

変わっていた。


そんなにも苦しまないで・・・


誰かのために

私が純潔を守ってきたとしたら


それは、貴方のためだったのかも

しれないから。


恨みっこはナシだよ・・・
< 97 / 241 >

この作品をシェア

pagetop