キケンなかおり
懐中時計のふたの内側には
任命された年月日と、その役名、そして名前がかかれていた



カンナ先輩の話によると、この懐中時計は純金も含まれてるらしく、結構な値段がつくらしい...



なので無くしたら再び作ってくれないみたい




まあほんとにいろいろと金のかかる学校だ...




「先輩...そろそろ入らないと...」




もうかれこれドアの前に立って10分はかるく過ぎてると思うんですけどね



「うわっ!!やっべえ!!五月に怒られるっ!!」




時計を見て急に泣きそうな顔になった先輩....




サッチーの事だからあたしにまで怒りがとんでくるだろう



そんなことを考えると一気に帰りたい衝動にかられたが、まずカンナ先輩があたしの腕を再び掴んでる時点でもう逃げられないだろう....




逃げれたとしても明日サッチーに何をされるか....





よしっ!ここは逃げるが負けだ!しゃーないっおとなしく怒られるとするか....





意を決してあたし達は生徒会室に入った




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