Drop Piece
だけどいくら待っても続きの言葉は返ってこない。
「利央?」
『やっぱいーやっ!』
「は?」
けらけら、と鈴が転がるような利央の笑い声。
『自分で、気付かなきゃ、ね?』
意味わかんね。
『ね、壱流』
「今度はなんだよ?」
しかし次に響いてきたのは利央の声ではなく。
『……ShiNeが壊れたとか思った?』
琉飛の声だった。
図星だからか思わず口をつぐむ。
『壊れた、んじゃないよ』
「は?」
『………』
「琉?」
返ってきたのはすぴー、というアホっぽい寝息だった。
大切なところで寝んじゃねぇよ!
利央が笑いをこらえながら電話にでた。
『四人にとって共通の大切なモノができたってことはすごいことだよ?』
「大切なモノって何だよ」と意味がわからず、眉をひそめる。
『それは自分で気付かなきゃダーメっ!』
妙な敗北感を味わい、悔しくなってきた。
『俺らはまだ昇れるよ』
確信に近いその言葉に息を呑む。
「……」
『なんかね…、その大切なモノがあるなら俺、何でもできそうな気がするんだ』