Drop Piece
眉間に皺をよせて、一点を見つめていたら馬鹿がまた肩をつついてきた。
「白羽壱流、ご飯冷めちゃうよ」
そう言って、スプーンを口に運び幸せそうに笑った。
「おいひぃっ」
「全部食ってから喋ろよ」
こんな奴とか、あり、えない。
こんな、女、誰が…。
無意識に携帯の電源をつける。画面はいきなりメール受信中の画面になった。
「…んだよ」
メールを開くと、知らない女の写真が添付され、いやにハートマークが多い文。
記憶の糸を手繰り寄せ、この前一回だけ飯に行った奴だとわかった。
「あ、この女優さん今度映画でるよねっ!」
「いや、お前何見てんだよ」
いやに近い距離に体を少しずらす。
「白羽壱流がこの世の終わりみたいな怖い顔してたからどうしたのかなーって思ったの!!」
顔に出るほどかよ。
「付き合っ…」
「ねぇよ。なんで俺がこんな女と付き合わなきゃいけねぇんだよ」
「十分綺麗でしょ!性格は…知らないけど」
性格が最悪なんだよ。
添付された写真に目を落とす。