ウルフ

『フッ、ボ…ボスもさぞお喜びになるだろうさ…』


『マルス！どういう事だ！』


『貴様らは合格って事だ…、私に倒されるぐらいのやつならあのプロジェクトも成功しないからな…』


『プロジェクト？』


マルスはニヤリと笑った


《バンッ》


突然銃声が響きマルスの心臓を撃ち抜いた


『！！』


レイとロックが身構える


『諸君…、馬鹿が余計な事を話す前に早く次の扉を開け…』


室内にアナウンスが響きわたる


『誰だ！？』


『……』


それきり応答がない


『ロック進もう』


『あぁ、しかし用が無くなると味方までこうも簡単に』


『……行こう』


レイは冷徹な表情で言った


次の扉を開けると、そこには巨漢の男が部屋の真ん中で、あぐらをかいて座っていた


『ぐふっ、マルスのガキは殺られたか…、まあアイツに殺られるようなら糞以下だがな』

巨漢の男はそう呟くと立ち上がった


手にはショットガンが握られている


『ロック…、こいつは？』


『いや…、こんな男見たことはないが…出来る』


ロックはゴクリと唾を飲み込む


『ぐふっ、俺はライゼン…、細かい事は嫌いだ始めるぞ…』


『レイ、お前は休んでな…』


ロックが言った