※愛は送料無料♪〜Beautiful Love編〜

ごくん…ごくんっ…



涼しげなブルーのグラスを
口に運んでいる蓮井サンの喉が鳴る。



その音にさえ
異常なほどドキドキしてしまうあたし。



ひゃぁ〜静まれっ!

あたしの心臓!

蓮井サンに聞こえちゃうよっ!!





「ぷはっ…」



蓮井サンは一気に
麦茶を飲み干してしまった。



すご…かなり大きなグラスだったんだけど。



よっぽど喉が渇いてたのね。



「ごちそーさまでしたっ! 美味かったです!」



蓮井サンはとびっきりの営業スマイルを残して去っていった。



アパートの前の通りで
トラックのエンジンがかかる。



このエンジン音…
もはや他の車と聞き分けられるほどに
覚えちゃったんだよね。



すこし荒っぽい運転で
走り去っていくトラック。





――運転気をつけてね。





交通安全を祈り
トラックが見えなくなっても
窓の外を眺めてるあたし。



エンジン音が聞き分けられることといい
相当重症かも…







…そう。





あたしは今、恋をしている。





さっき荷物を届けてくれた





…蓮井サンに。





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