僕は先生を愛してます
・・ ボクを見て
それから、彼女とは別れて僕は帰宅した。
ハンカチを返して。と言って強引に電話番号を聞かれた。
「聖夜ちゃん、ただいま」
バッとドアを開け入ってきたのは母だ。
旅行から帰ってきたらしい。
「はい。これ!お土産よ」
袋いっぱいのお土産を渡された。
「ありがとう・・」
一応、礼は言う。
別に欲しいものはない。
きっと、どれもブランド物で固められているのだろう。
「聖夜ちゃんが好きそうな物ばかり買ってきたのよ?」
母は嬉しそうに笑う。
返す言葉がない。
「じゃぁ、パパのところに行ってくるわね」
バタン―・・。
「うるせー・・」
お土産・・
見る気も起こらなかった。