僕は先生を愛してます
僕は眠る事なく朝を迎えた。
・・学校になんか行きたくない。
今週は全て数学の授業がある。
先生に・・
逢いたくない。
―胸が苦しくて張り裂けそうだ。
コンコン―・・
「坊ちゃま、朝ですよ」
起きてこない僕をミチさんが起こしにきた。
「今週は学校には行かない」
そう言った。
「体調が悪いのですか?」
「大丈夫だから・・。心配しないで」
「わかりました」
ミチさんは心配そうな表情で、すぐに部屋から出て行った。
そして、ミチさんと入れ替わりに母がやってきた。
「聖夜ちゃん!どうしたの?風邪?お医者様に見てもらいましょ?」
甲高い声が頭に響く。
「大丈夫ですから」
「でも・・。」
「心配しないで」
「聖夜、1週間も休んで大丈夫なのか?勉強が遅れるんじゃないのか、」