罪。愛。
1章
私は、〔金城 菜月〕。

某大学の理工学部で生物の研究をしている。



今日もいい天気だ。


今は2月後半だから、春も近い。



「菜月。おはよっ!」


彼女は椎名 晴美。

同じ研究室の親友。

私は極度の人見知りの上に、あまり人に心を開かない。

友人は多くいるが、心を開いているのは大学で唯一の存在。


彼女はまさに“乙女”。

仕草から見た目から発言から。


まさに私の苦手なタイプなのだが、どうも一緒に居ると落ち着く。


そういう存在。

お互い親友と呼べる存在。
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