罪。愛。
2章
-HARUMI SIDE-

菜月は先輩と前園君と解散した後、倒れた。

そして今、病院に居る。

私は正直、どうしていいかわからなかった。

このまま放っておくのも手ではないか。と…

だって、ずっと菜月と前園君を一緒に居させたら、二人は付き合う。

何故って?

菜月が綺麗だから。

どんな言葉でも表せられない。

前園君と同じ雰囲気を持っている。

私が菜月と仲良くなった訳。

それは綺麗な菜月と一緒に居れば、男が寄って来るから。

菜月と街を歩けば、誰でも振り返る。

それに私は優越感を感じていた。

でも、悔しく、虚しくなってきた。

男は菜月に行く。

私ではなく。

でも、菜月はどんな男でもフッてしまう。

フラれた男は自然と私に流れて来る。
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