ドルチェ・シンフォニー

クラス表。




「あ、私はA組だ」



藍はクラス表を指で追いながら呟いた。

咲月もあらと気がついたように言う。



「奇遇ね、私もAよ」



「あたしはぁ…っとBだな」



千尋は言う。それを聞き、祐はむむむ…と呻く。



「残念。ウチはC組。結局また違う組だね」




祐は残念そうに言う。千尋も乾いた笑いをすることしかできなかった。



「あはは…まぁなんだかんだ言って藍と咲月以外は全員同じ組になったことないよね。羨ましいな。確か移動教室も選択科目室も違ってたし」



そんな千尋に藍は少し不機嫌そうに言う。



「そんないいことないよ~、ただの腐れ縁だもん」



藍の言葉に咲月も同意した。



「確かに。メンバーが変わらないというのは退屈なものよ。むしろこの腐れ縁を断ち切りたいくらいだわ」




「まぁ…皆一緒が一番なんだけどねぇ」



祐の言葉に皆頷く。


「そうだね」


千尋は言った。






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