冬物語


「綺魅。」



「…」

あたしの前までくると、真剣な顔であたしを見てくる。


こんな向き合ったのはいつ振りだろう。




「お前がそうやって黙ってるのは、俺のことを無視してるのかと思ってた。」




「…」




一歩また一歩とあたしに近づいてくる。






「俺はお前のこと何もわかってなかった」



なんでそんな悲しそうな表情(かお)をしているの?





「俺が1番近かった存在だったはずなのに。」






「…」


いつの話だろう



離れてからもうだいぶ経つ。







レイはいつから何にそんなに悔いているの?


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