コガネ《短》
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寂れたバス停で、30分置きにくるバスを突っ立ったまま待っていた。
鞄には、先生から貰ったバレンタインチョコが入っている。
さっきから頭から離れない、あの笑顔、手に残るやわらかな掌の感触。
そのひとつひとつを思い出すたび、鼓動がはやくなった。
別に、バレンタインにチョコを貰うのは初めてじゃない。
部活である程度の成績を残していたから、この時期がくればそれなりに貰えてはいた。
そういうことではなく、
―その相手が先生なら、どんな事でも別格なのだ。