15歳の母

「はい、いいですよ。
下を履いてお待ち下さい」

私は台から降り震える
手でズボンなどをはく..
ショックだった
普通なら喜ばしい事
なのに私には有り得ない
事で喜べる状況じゃなかった

「あの大きさからすると、
24週くらいですね」

詳しく知らない私は
どのくらいだかわからなかった

でもお母さんは

「えっじゃあ、もう
下ろせませんよね?」

弱い口調で医師に聞く。

「うちでは無理ですね、
もう下ろせない週ですから」

私は医師の顔も
お母さんの顔も見ること
が出来ずにしたを向いていた
頭の中ではごちゃごちゃ
になって渦を巻いている。

後悔が私を縛った
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