パパ
崩壊寸前



シュウはご飯を食べた後、芽依をお風呂にも入れてくれた。



シュウは将来、本当にいいお父さんになるよね。



芽依とシュウを見ていると、シュウとの将来を勝手に想像してしまう。



まだ若いからこの先どうなるかは分からないけど、大人になったらシュウと結婚出来たらいいな…



芽依を寝かしつけてからそんなことを考えていたら、パパとママが帰ってきた。



「おかえり。」



階段の途中から顔を出して、二人を迎える。



「ただいま。」



「まーいちゃんだぁ、ただいまぁー!!」



笑顔を見せるパパと、珍しく酔ってパパに半分抱えられるようにしているママ。



「ちょっと、ママどうしたの!?」



「舞依子、水注いでくれる?」



苦笑いのパパはママの靴を脱がせ、リビングにママを運ぶ。



「はい、大丈夫?」



水を注いだコップをママに差し出す。



「だーじょうぶ、だーじょうぶ」



ママはソファに大きく座りながら、水を一気に飲み干した。



< 16 / 42 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop