かくれんぼ
「由美ちゃんみっけ。」
里香は像の滑り台の裏で由美を見つけた
「あ~。見つかっちゃった。」
残念そうに由美が言った
「よぉし。次は武史だっ!!」
気合いを入れて武史を探し始める。

「総賀くんみっけ。」
「龍騎みっけ。」
次々と見つけていった。

「あれ~?武史がいない…」
由美が小さく言った。
総賀はしっかり聞こえていた
「帰ったのかな?あそこのママ怖いもん…」
「あ~そうかも!門限過ぎる前にかえったんだ!」
ひらめいた様に龍騎が言った。

「でも、まだ4時30分だよ?」
不思議そうに由美が聞く。
「武史門限5時00分なんだ。」
「え~!早っ」
由美と里香が声を揃えた。
「しかも、おばさん怖いし…。」
総賀がオロオロ言う。

「ふーん…
武史ィイ!!?いないのォ!?帰るよ~!!」
由美はめい一杯叫ぶ。
返事はない。

「やっぱり帰ったんだよ。」
龍騎が言った。
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