空の少女と海の少年


春の瞳は完全に光を無くし
蓮と同じ漆黒に染まった

その瞳を見て蓮は
愉快そうに笑った


「……いい瞳だ。やっと僕の物になったね春ちゃん。」

「……強くなりたい。」

「じゃあ帰ろうか。ここにはもう用はないから。」


蓮はにっこりと笑い
春にキスをした

──しかし何かを感じ
すぐに春を抱きかかえて
ベンチを蹴り飛ばした


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