空の少女と海の少年


「光が……消えた?」

『……あり得ない。本来なら光は徐々に小さくなり、体に収まるはずだ。今の様な現象は見たことがない。』


魔神様と蓮は春を
じっと観察するが
力に変化はない

魔神様は少し考えると蓮に言う


『とりあえず様子を見ろ。寝かせておけ。』

「……わかりました。」


蓮は少し心配そうに
春を抱きかかえて
部屋から出て行く


『ちょっと待て。』


扉の前で呼び止められ
蓮がゆっくり振り向くと
真剣な表情の魔神様が
蓮を見つめていた


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