空の少女と海の少年


陸は気持ちを落ち着ける為に
コーヒーを一口飲んだ


「……好きかもな。」

「でしょう?でも…「春は蓮のことも忘れられない。」そうなのよ……ん?」

「由紀!?」
「橋本!?」


いつからいたのか
奈々の隣に座っている由紀を
見て2人は呆然としている


「由紀……なんで…?」

「由紀さんはここの常連ですよね。ご注文はいつもので?」


マスターが微笑んで
聞くと由紀は頷いた


「おかわりもってきましょうか。」


空になった陸のカップを下げて
マスターはカウンターに戻っていった


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