空の少女と海の少年


‥*その時の神さま*‥


「──ウタ離せっ!春が危ない!」

「どこがどう危ないの〜?サラの方が危ないよ〜。」

「春ーっ!そいつから離れろーっ!男はみんな魔物だあーっ!」

「はいはい、部屋に戻ろうね〜。」


楽園の中にある豪邸のリビングでは
神さま達が2台のテレビを
食い入るように見つめていた


《春も…海斗が好き……。》


「海斗様っ……遂に春様と…!」


ユラは目頭を押さえながら感動し


「海斗様と春様……美男美女カップルですわっ!きっとこの後は……きゃあっ」

セラは頬を染めながら妄想を膨らませ


「おいらも見たいー!離せソウー!」

「ガキが見るもんじゃねえ。サラと一緒に寝てろ。」


キラはソウに担がれて部屋を後にして


「……ハッピーエンド?」


ミウはこの小説を終わらせようとした

いや、まだ続くからね!?


_
< 263 / 652 >

この作品をシェア

pagetop