空の少女と海の少年
春の悲痛な叫び声が星空に響いた
海斗は陸と奈々の近くまで飛ばされ
力無く地面に横たわったまま動かない
海斗……?
奈々……陸……?
なんで動かないの……?
いつも余裕で敵を倒すじゃん
いつも春を守ってくれるじゃん
……ねえ
いつまで寝たふりしてるの?
春を驚かせようとしてるんでしょ?
もう十分驚いたから起きてよ
冗談なんだよって笑ってよ
ねえ、みんな……
静かに涙を流す春の耳に
蓮の笑い声が響いた
「あははっ!みんな死んじゃった?本当に弱すぎ!」
死んじゃった……?
──ドクンッ
今まで笑っていた蓮だが
春から何かを感じ、すぐに離れる
「なんだ……?」
楠木春の空気が変わった
何か……来る?
さっきまで雲一つなかった星空が
黒々とした雲に覆われていく
春はゆっくりと顔を上げると
澄んだ空色の瞳で蓮を睨んだ
その瞳には光がなかった
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