空の少女と海の少年
目の前に突然現れた蓮を見て
レノンが眉をひそめる一方
リールは楽しそうに笑って
空間から鎌を引き抜いた
『空の王子様みーつけた。……ねえ、レノン。あの子でしょう?君が逃がしちゃった人間って。』
『……いえ、何の事でしょうか。』
『ふーん……私に嘘つくんだ。』
『………。』
レノンが黙り込むと
リールは舌打ちをして地上に降り立ち
レノンを見つめる蓮に近付いていく
止めるように横から出された
レノンの手を、今度は掴んだ
血の紅色の瞳は怒りに満ちていた
『……黙って王子様が殺されるとこ見てなよ。関係無いならいいでしょう?』
『………。』
『レノン。何、その目。』
反抗的な目を向けるレノンは
どこか、何か、必死だった
本人は気付いていないだろうが
蓮を大切に想う気持ちが
嫌というほど真っ直ぐに
リールに伝わってきた
……ムカつく。
魔神のくせに
私の人形のくせに
私に逆らうつもりなの?
いいよ
君の目の前で殺してあげる
『……我に…やらせて下さい。』
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