クローバー
サヤは頭を下げ部屋を出た。
また戦争が始まる。また沢山の人が死ぬ。あの人が死ぬのか…それとも自分か…。
今度の戦争では、セイ隊長は敵になってしまう。その時、果たしてセイ隊長に刃を向けられるのだろうか…。
追いかけても追いかけても追い付けない背中。
「何で…いつも遠くに行ってしまうんですか」
星空を見上げながら、サヤは淋しそうに呟いた。
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