クローバー

銀髪の騎士



魔女狩りが起こる三年前、まだ十八だったサヤは騎士隊に入隊した。
騎士隊の入隊試験を楽々クリアし、見事王の目に止まり史上最年少の若さで入隊する事が出来た。
騎士隊に入ると言った時、周りは反対した。
女なんだから他に仕事は沢山あるだろうと。
だがサヤはどうしても騎士になりたかった。
数年前に目の前で両親が賊に殺され、幼かったサヤはただ見ている事しか出来なかった。まだ子供だったから何も出来なくて当たり前だが、当時サヤは酷い後悔に襲われた。
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