クローバー

眠り

怖いぐらいに静かな無音な世界。
その世界にいるのは、血で染まったサヤと、力の全てを使い切り倒れているヨツバ。
その近くには右腕が完璧に壊れ、血を流すセイ。そして、
「セイ…」
セイの背後に立ったレオン。セイは振り返らなかったので分からないが、レオンも限界を超えただろう。それとも、まだ戦えるのか?
そんなレオンが静かに話す。
「僕は君の力に恐れていた…君が隊長になって余計に…。もし君が騎士隊を裏切った時、僕は君を止められるか分からなかった…不安だった」
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