バイバイ、Sky Blue
アタシも圭人もずっと黙ったままだった



実際には10分くらいの時間なのにもの凄い時間が流れたように感じて、苦しいって思った



やっと学校に着いた




「……着いたよ」




圭人が搾り出すような声で呟いた




「うん…ありがとう、ね」




それしか言えなかった




それだけ言って、私は逃げるように走った



全速力で走って教室に飛び込んだ



ゼーゼー息をつきながら自分の席につく



なかなか息が整わず困っていると



「大丈夫?」



「へ?」



一人の女の子が声をかけてくれた




「どしたの?山村さん全速力で走ってきてたじゃん」



「あ、えっと、ちょっといろいろあって、ね」




何て言っていいかわからず口ごもる




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